ABC座 ジャニーズ伝説2017が最高だった


ABC座 ジャニーズ伝説2017千穐楽おめでとうございました。

日生劇場10月 A.B.C-Z主演『ジャニーズ伝説2017』

思ったことなんかを記録として、記憶があやふやで順序がおかしなところもあると思いますが書き留めておきます。細かいメンバーのしぐさとかセリフとか良かった点はほかの方々が素敵なブログやツイートをされているのでその辺をみていただけたらと思います。

 

 会場内に入ると、いろいろなジャニーズグループの曲が流れていました。舞台のセットには各グループのジャケット写真。1曲が流れるたびに友達と「この曲さ・・・あっあのジャケットさあ・・・」と色々なグループの話をしていました。会場に入って開演するまでの間もたくさんのジャニーズに囲まれていて、ジャニーズ伝説を盛り上げるアクセントになっていたように思います。

 

真っ暗になると、ステージ上に下げられていた「ジャニーズ伝説」という光る看板が一層光り輝いていて、メンバーカラーに光っていました。音楽が流れると、幕越しに5人の静止したシルエット。1曲目の「We'reジャニーズ」でジャニーズ伝説の世界へ。キラキラ光り輝く5人が階段をさっと降りてきて、ジャニーズの世界へご招待。海外のショー系のドラマやミュージカル映画なんかは見たことがあるけれど、海外のショーを見る機会はなかったので偉そうなことは言えませんが、そこはまるでショービジネスの世界の劇場のようでした。

歌詞の中には歴代のジャニーズのグループ名が織り込まれていて、「伝えるよA.B.C-Z」と彼らがジャニーズの歴史と伝説を伝えていく役目を担っているんだなと感じました。

 

1幕では、ジャニーズの4人がいかにして光り輝く世界に入っていったのか前作よりも細かく丁寧に描かれていました。現在の代々木公園の場所にワシントンハイツというアメリカ軍の駐屯地があり、

ワシントンハイツ (在日米軍施設) - Wikipedia

そこで野球をしていた少年たちと監督をフェンス越しで見ていた4人の男の子。それがジャニーズの4人でした。ジャニーさんがジャニーズと出会ったワシントンハイツは現在の代々木公園一帯にあたります。代々木競技場でライブを行うA.B.C-Zと深い縁を感じます。一緒に野球をやろう、と声をかけたジャニーさん。そこからが夢の始まり。ある雨の日、みんなで映画「ウエストサイドストーリー」を見にいったことでエンターテイメントへの挑戦が始まる。わくわくした目で映画を見る4人と、そんな4人を見てうれしそうな戸塚くん(戸塚祥太)演じるジャニーさんの温かい表情がとても印象的でした。

その日から野球をしていた4人の少年たちはエンターテイメントを目指す4人の少年たちに変わっていく。

塚ちゃん(塚田僚一)演じる真家(真家ひろみ)は車の運転が好き。グループ解散後異色のタクシードライバーとしても活躍。本も出版しており、その一部分が披露されました。

『ハイ!どうぞ』 — 立花 正太郎 著 — マガジンハウスの本

五関くん(五関晃一)演じる飯野(飯野おさみ)はダンスが得意で、SING SING SINGに合わせて華麗に踊る五関くん。

郁人(河合郁人)演じる中谷(中谷良)は華麗にドラムを叩き、甘いマスクで女性たちを魅了していた、僕が演じるのにぴったりですね!とおどけてみせる姿が見られ、笑いを誘っていました。

そしてはしもとくん(橋本良亮)演じるあおい(あおい輝彦)は

Bobby Vinton - Mr. Lonely - YouTube

素敵な歌声を披露する。それにはジャニーさんも驚き、「YOUの歌いいよ!」と伝える。褒められ恐縮したあおいは「ありがとうございます」とお礼を言いますが、それに対してジャニーさんは「敬語なんてやめてくれ、かたっ苦しい、ありがとうでいいよ」と自分に対して敬語を使わないでくれ、と伝えます。ジャニーさんに対して堅苦しい言葉を使わない、というのは有名な話ですよね。

 

そんな時ジャニーさんが4人にテレビ出演の話を持ってきました。バックダンサーとして初めてのテレビ出演。4人は全力でパフォーマンスしますがライトが当たっておらず4人の顔が見えません。怒る番組プロデューサーは4人にライトを当てるよう指示しますが、ジャニーさんは「勝手なことをしないでくれ、そのままでいいんだ」といいます。プロデューサーは「彼らを売り出したいんでしょう?」と首をかしげるばかり。しかし、番組が放送された後に視聴者から「あのシルエットの4人は誰だ?」と問い合わせが殺到。これも「顔が見えないほうが見ている人の興味を誘う」というジャニーさんの戦略でした。

 

その後2年ほど日本の音楽界で活躍し人気がでてきたジャニーズの4人。音楽番組で歌うとたくさんの歓声が聞こえますがそのせいで音が聞こえずうまくダンスができません。人気の証拠としてたくさんの紙テープが飛んできます。しかし彼らはそんな成功と裏腹に物足りない様子。すると飯野が「ウエストサイドストーリーが頭から離れない」と言い出し、ほかのメンバーもそれに賛同します。「アメリカに行こう!」というメンバー。するとジャニーさんが飛行機のチケットを4人に差し出します。「行こう、アメリカに。」そこから4人とジャニーさんのアメリカでの夢の時間が始まります。

アメリカについた4人はボーカルレッスンへと向かいます。ビング・クロスビービング・クロスビー - Wikipediaとの出会いに興奮する飯野。ここのシーンのアドリブでは毎回笑いを誘っていました。ボーカルレッスン場に行くと、戸塚くん演じる怪しい男の姿が。毎回「怪しいかな?」と言っていましたが怪しさ満点でした。(笑)彼は4人に悲しき雨音は歌えるかな?と問いますが、怪しい彼を見てジャニーズは「知らないです!」と答えます。

ザ・カスケーズ 悲しき雨音 (訳詩付き) - YouTube

本当は日本でたくさん練習していた4人。いざ音楽が流れると、思わず歌いだすあおい。レッスン場にあったハットを使い、踊りだす4人。それを見て「完璧だよ!」と興奮する謎の怪しい男、戸塚くん。

22日お昼の公演ではハットを落としてしまうハプニングがありましたが、そんな時は「完璧だよ!」という誉め言葉に思わず「すみません、完璧じゃありませんでした」と返すあおい。その言葉に「俺の渡し方がよくなかったよ」と言い出す真家。そんなジャニーズの姿を見て「仲間を思いやりフォローする気持ち、素敵だ」という怪しい男戸塚くん。笑いを誘う作られたアドリブも好きですが、こういう自然なアドリブがとてもすてきだな、と思いました。

怪しげな男に名刺を渡され、その住所へと向かいます。豪邸についた4人は怪しい男の案内で室内への道を歩きます。途中出会うのが4人のメイドの恰好をしたMADEさんと4匹のトラビスと1匹後ろで控えめに座っているジャパン。5匹でTravis Japan。笑

ユーモアとユニークさを交えてJrを紹介している姿がとても面白かったです。

 

お屋敷につくとその怪しげな戸塚くんがバリー・デボーゾン

The Cascades / カスケーズ「Rhythm Of The Rain / 悲しき雨音」|ワーナーミュージック・ジャパン

だったと告げられ、驚く4人。彼によってさまざまな曲をレコーディングし、認められていく4人。4人の運命が変わろうとしていました。アメリカ修行だけでなくアメリカ旅行も楽しむ4人、まさに夢のHollywood。Travis Japanのパフォーマンスの後ろでアメリカの街並みを楽しむ4人が現れ、最後には夢のHollywoodに合わせて踊る4人。とてもとても贅沢で夢のような時間でした。そんな時、中谷のもとへ電報が届きます。時には遊ばれ、時には執事に言い返し、執事もそんな中谷に対抗したりと、電報1つもってくるシーンでも様々なやり取りがあり、思い出の1つとなっています。スケジュールの確認かな?と電報を開ける中谷の顔が一気に暗くなっていきます。

 

Never My Loveをレコーディングしようといわれ、俺たちのレコードが出るんだ、と喜ぶ4人。そんな時、「アメリカに帰らなければいけない」と3人に告げる中谷。「俺そんなのいやだね!」という真家。どこか冷静に、中谷の気持ちに気づくようなあおいの演技が印象的でした。「また絶対戻ってくるんだ」という誓いを胸に4人はアメリカへと戻る決意をします。

 

1幕のラスト、悲しみの中で歌われるI Rememberは前作とまた違う雰囲気で、華やかな夢のような世界から現実へ帰ってきた4人の悲しみのような、悔しさが表れていました。

赤い衣装に身を包み、階段に立つ5人。顔には1幕最初のWe’reジャニーズの明るい顔はありません。We'reジャニーズが陽ならI Rememberは陰のようで、同じ階段を使っているのに、全く別の雰囲気でした。

 

2幕のオープニングでは1965年の紅白歌合戦に初出場したジャニーズが出てきます。

50年前の紅白 ジャニーズ初出場「マックザナイフ」 - YouTube

この曲を歌う4人がとても素晴らしく、あおいの優しい歌い方、中谷の心地よい低音、そして4人のハーモニーとダンスがとても好きでした。

 

アメリカから日本へと戻った4人を空港で待っていたのはたくさんの記者たち。日本へ凱旋した4人を迎えてやろう、と待つ記者に「お土産があるんですよ」とレコーディングしたNever My Loveを記者たちに聞かせますが記者たちは「本当にジャニーズが歌っているのか?」「何をしているんだ」と言い出します。謝るあおいですが、アカペラでNever My Loveを歌い始めます。アメリカでやってきたことを証明するために。

そんな彼らに対して記者たちは「我々は事実が知りたいんです」と言って去って行ってしまいます。

再び日本での活動に戻った4人。日本にいるとたくさんの仕事があり忙しい日々を過ごしますが、アメリカのようなわくわくする日々とは違うという真家。

日劇のウエスタンカーニバルでなんとなくが披露されますが、堺正章さんの名前が出てきたことに驚きました。

レコーディングしてきたレコードを聞かせますが、反応は薄く、「空港の記者と同じだよ」という4人。アメリカでの自由で、どんどん新しい夢や目標ができた日々と比べて苦悩する4人。思い悩むあおい。そんな時、未来のあおいが語り掛けてきます。

未来のあおいから想いや気持ちをうけとったあおいは、3人に「1度ゼロに戻さないか」と、解散を持ち掛けます。それに対して驚く真家と飯野。静かに聞いていた中谷が「俺も同じことを考えていた」と告げます。もっと4人でやりたいことがある、もっとできる、と訴える真家に、飯野が「苦しいのはお前だけじゃない」と諭します。このセリフの迫力がいつも印象的で、昨年のABC座の桂馬役、外部舞台シェイクスピア物語でのネッド役を経てのものじゃないかなぁと思って聞いていました。のちの語りの部分であおいさんは「アメリカのショービジネスの世界を目にした僕たちにしかわからない解散」と語っています。4人が解散する際、とても悔しそうな顔をしていましたが、中でも郁人演じる中谷の表情が印象的で、下をうつむきながら悔しそうな、辛そうな表情と、時折目に涙を浮かべているように見えました。個人の舞台でも歌の力に感動して目に涙を浮かべるシーンがあったのですが、その経験が生かされているなと感じました。解散を決めた4人の前に、ジャニーさんが現れ、「君たちは新しい扉を開いたんだ、僕も楽しかったよ。僕は解散を止める権利なんてない、いや誰にだってそんな権利はない」というような言葉を告げます。その時の戸塚くん演じるジャニーさんの表情がいつも悲しそうな、辛そうな、でも心からの感謝をのべているような、そしてジャニーズに対しての言葉だとはわかりつつも、ジャニーさん自身が今回の舞台を見て「君たちはもう心配はいらない」と言ったようにA.B.C-Zへの言葉にも聞こえて、悲しいような、うれしいようなそんなシーンでした。

 

解散を決めた4人が最後に「いつかどこかでフォーリーブス物語」というミュージカルを上演し、その時に「離れていく4人」を意味した「フォーリーブス 4 leaves(leave=去る、離れる)」を後輩の4人が「幸運の4枚のクローバー」を意味する「フォーリーブス 4leaves(leefの複数形=leaves)」となりました。(クローバーはfour leef cloverというそうですがこのフォーリーブスの変化は素敵ですよね)

 

ジャニーズの念願の全米デビューはかないませんでしたが、それがあったからこそ今のジャニーズ事務所ができています。それからたくさんのグループも生まれました。バックダンサーから経験していくという文化もいまだに受け継がれています。

ジャニーズがたどった歴史と、それを受け継ぐグループの曲をメドレーにして、様々な先輩方に憧れ、背中を見て育ってきたA.B.C-Zがパフォーマンスする姿は圧巻の一言で、大げさでおこがましいことかもしれないけれど、ジャニーさんに未来と夢を託されているように感じました。

 

そして、冒頭で歌った「伝えるよA.B.C-Z」の役目を果たした彼らは彼ら自身のパフォーマンスへと戻ります。新作装置5BOX。彼らにしかできないパフォーマンス。たくさんあるジャニーズのグループから受け継いで、彼ら自身でみつけた自分たちの姿です。

 

ラストで歌われる「Never My Love」。ジャニーズが全米デビューするはずだった曲。それをリリースさせてもらえた、歌わせてもらったという誇り。

僕たちが切り拓いていきます。とメンバーを見ながらいう頼もしいはしもとくん。

曲のラストとともに幕が下りていき、最後には各ジャニーズグループの名前が書かれた幕だけが照らされて終わる。鳴りやまない拍手。最高のステージで最高のショーでした。

A.B.C-Z、最強で最高で、私の大好きな5人組です。